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  • 村上春樹

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2013年4月16日 (火)

ばくだん

 ボストンでの爆弾事件。

すぐ思い出したのが、三菱重工本社ビルの爆弾事件で、丸の内ですか? まあ、詳しくはお調べいただくとして、この事件の前後に僕は飼い犬を怒らせて手首を噛まれていたのです。
Photo
 すでに40年近くは経つのに、白く痕が残っていて、いまとなっては『りき』と僕をつなげる想い出なんで(笑)、消えずにいて感謝していますが。
噛まれたとき、近所の病院で治療を受けていて、あの頃は長髪に口ひげ顎髭と、それは『新左翼』の活動家に間違われても、まあ、仕様がないのかな(笑)。
 病院から連絡がいったのでしょう、ある日、刑事が自宅を訪問しに来て、対応は父親がして、僕はなにも知らずにおりました(笑)。内ゲバの捜査なのか、この爆弾事件の犯人捜しなのか、国家権力(笑)は身近に(笑)。
 ニュースでは、携帯電話を使った遠隔操作で爆破した可能性を否定出来ず、あちらでは通信障害、たぶん、さらなる爆破を警戒しての通信の遮断なんですね。
 犯人の主義主張は、それなりの理由があるのでしょうがね。
三菱のケースでは大道寺将司さんが、『狼』のリーダーとして逮捕され、30年ほどまえ、死刑が確定していて、いまは死刑囚ですが、俳人としても知られていて、僕は彼の俳句が好きです。
『棺一基』より、
 囚人に 貧富の差あり 秋深し
 枯木立 抜身のままで たじろがず
 ありありて いまふたたびの 若緑
 母死せる あした色濃き 額の花
 散り敷きて 一輪残る 紅椿
 棺一基 四顧茫茫と 霞みけり
 人外に 節分の雨 降り止まず
 死はいつも 不意打ちなりし 十二月(二名執行)
 「VNAROD!(人民のなかへ)」と 口にしてみる 夕蛙
 五月来て 自裁の友を 悼むかな
 疎まるる 身とも知らずに 鴉の子
 狼の 夢に撃たれて 死なざりき
 春疾風 なお白頭に 叛意あり
 西日さす 腐臭の澱む 美し国(うましくに)
 霧の朝 無一物にて 逝きにけり(別の死刑囚が執行された日に)
 大寒の 病を得ての 性根かな
 暮れ残る 桜の下の 津波跡
 見付からぬ 祖父母呉れし 喇叭吹く春か
 猫の子の 雨に濡れたる 匂いかな
 悔い多き 吾が額(ぬか)叩く 驟雨かな
 病室に 歩数を重ぬ 去年今年
 ながながと引用いたしましたが、死刑の存続理由のひとつに、犯罪抑止があげられますが、いま執行されて、どれだけの国民が、この事件にたどり着くのか。
犠牲者が蘇りますか、被害者の苦しみが、大道寺さんの死をもって打ち消されますか? 僕には分からない。
 殺人を否定する国家が、刑の名の下に殺人を肯定することを、被害者の方々は、
望むとしても、さらにひとりのイノチを奪って、腑に落ちるのだろうか。
幸いなことなのだろう、犯罪に巻き込まれた事はないのだから、お前さんも、身内のひとりでも殺されれば、死刑を望むよと。
 そうですね、愛するものを奪われたら。
でも、僕は自ら殺人者となることを、否定はしませんから。偉そうなことは言えませんね。
 大道寺さんは、重い病で医療刑務所におられると聞いています。
いま敢えて刑を執行することなく、そのイノチが絶えるのを、じっと国家は待っているようですね。 では
 

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